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息子の妻に介護の世話をしてもらっている


息子の妻は、基本的に、相続人としての権利はありません。しかし、介護で他の子ども以上に世話になっているのであれば、何らかのお礼をしたいもの。そんなときは、遺言書で、息子の妻も財産を分けることもできます。



もしも遺言書がないとこうなる!

<トラブルモデルケース>

甲野花子は、夫に続き、長男も若くして亡くして以来、長男の妻である甲野なつきと孫たちと暮らしていた。

甲野花子は、持病をこじらせ、介護が必要な身になった。

甲野花子には、ほかに次男、長女がおり、本来ならば、次男、長女らが介護に協力するべきであったものの、ほとんど、介護の手助けをすることはなかった。

結局、長男の妻である甲野なつきが献身的に介護してくれたおかげで、何とか暮らすことができた。

甲野花子としては、献身的に介護してくれた甲野なつきに、財産のすべてを譲るつもりでいたのであるが、何らかの手をうつ前に、持病が悪化し、死去。

甲野花子の財産は、夫から相続した貯金がほとんど、手付かずで残っており、その額は、1200万円であった。

葬儀が終わり、遺産分割について話し合うことになった。

おじやおばは献身的に世話をした甲野なつきさんに配慮して、少し多めにやるようにと助言したのであるが、次男、長女らは、法定相続で分けるのがよいと主張。

結局、甲野なつきの子供たちと次男、長女で法定相続分に従い分割した結果、甲野なつきの子供たちには、400万が残されたものの、残りの800万円は、次男、長女に持っていかれてしまうことになった。

お金がすべてではないとはいえ、介護を一度も手伝わない次男、長女が800万円も持って行ってしまうのは、甲野なつきも不満を感じざるを得なかった。

甲野なつきは、甲野花子の死去をきっかけにして、甲野家の親族との付き合いが疎遠になってしまった・・・



参考条文
第二章 相続人
(相続に関する胎児の権利能力)
第八百八十六条  胎児は、相続については、既に生まれたものとみなす。
2  前項の規定は、胎児が死体で生まれたときは、適用しない。

(子及びその代襲者等の相続権)
第八百八十七条  被相続人の子は、相続人となる。
2  被相続人の子が、相続の開始以前に死亡したとき、又は第八百九十一条の規定に該当し、若しくは廃除によって、その相続権を失ったときは、その者の子がこれを代襲して相続人となる。ただし、被相続人の直系卑属でない者は、この限りでない。
3  前項の規定は、代襲者が、相続の開始以前に死亡し、又は第八百九十一条の規定に該当し、若しくは廃除によって、その代襲相続権を失った場合について準用する。

(直系尊属及び兄弟姉妹の相続権)
第八百八十九条  次に掲げる者は、第八百八十七条の規定により相続人となるべき者がない場合には、次に掲げる順序の順位に従って相続人となる。
一  被相続人の直系尊属。ただし、親等の異なる者の間では、その近い者を先にする。
二  被相続人の兄弟姉妹
2  第八百八十七条第二項の規定は、前項第二号の場合について準用する。

(配偶者の相続権)
第八百九十条  被相続人の配偶者は、常に相続人となる。この場合において、第八百八十七条又は前条の規定により相続人となるべき者があるときは、その者と同順位とする。



こうならないようにしたければ!

甲野花子さんはできれば、長男の妻である甲野なつきさんと養子縁組をしておくべきでした。
そうすることで、甲野なつきさんも法定相続人となり、子供たちと合わせて少なくとも、600万円は、確実に、甲野なつきさんの家族に入ることになったはずです。

それだけでも足りない。できれば、全額を甲野なつきに譲りたいと考えていたのであれば、遺言書を書き残しておくべきでした。


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