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銀行預金・郵便預金の相続手続き


<生活費の確保>

銀行預金・郵便預金は、名義人が死亡した場合は、口座が凍結されて、相続手続きが完了するまで、誰も引き出せなくなります。

銀行預金・郵便預金の相続手続きは、他の財産に比べても、迅速に行うことが求められます。
生活費を引き出すのにも必要ですし、入院費や葬儀代などの出費が重なるので、お金が必要になることも多いと思います。

ただし・・・

基本的に、銀行や郵便局は、窓口で、「この人が亡くなりました。」と言わない限り、被相続人の口座を凍結することはありません。

生活費などで、お金が必要だということでしたら、相続手続きをする前に必要な現金はおろしておくようにしましょう。

おおむね、1か月は、銀行口座が使えないものと考えて、現金を手元においておくようにしましょう。


<必要書類を集めよう>

生活費を確保したら次に、書類を集めることです。
最低限、以下のものを確保しておきます。

1、被相続人の生まれてから死亡までの戸籍謄本
2、遺産分割協議書or遺言書(遺言書は、検認まで済ませておく!)
3、相続人の戸籍謄本
4、本人確認書類

以上のものがそろったら、預金通帳等を持って、銀行に行きます。


<銀行預金の相続手続き>

上記の書類を持った上で、銀行に行き、「相続手続きをしたい。」といいましょう。
どの窓口か分からなかったら、カウンターの周りをうろちょろしている銀行員さんに聞くとよいでしょう。

窓口では、「相続手続き・・・」と言ったとたんに

「口座の凍結を行います!」

と言われますが、あわてないようにしましょう。

凍結の作業が終わると、相続に必要な書類を出してくれます。手続きの方法を教えてくれますから、よく話を聞きましょう。
うまくいけば、その日のうちに、書類は書き上げられるはずですから、2、3週間程度で、相続手続きが完了するはずです。


<郵便貯金の相続手続き>

郵便貯金の相続手続きについては、ゆうちょ銀行のホームページに記載されていますから、それにしたがって手続きを行ってください。



遺産分割協議書の作成

遺産分割協議により、誰がどれだけの財産を相続するのかがまとまったら、決まったことを遺産分割協議書に書き込んでいくことになります。

遺産分割協議書は、特に決まった書式はありません。wordなどで自由に作成してしまってかまいません。

ただ、最低でも相続手続きが完全に終わるまで、できれば相続手続きが終わった後も、数年は保管しておく必要が求められますから、紙はある程度上質のものを利用するようにしたいものです。



遺産分割協議書の作成のポイント
1、被相続人は誰か。

まずは、今回、誰の遺産の遺産分割を行うのかを明確にしなければなりません。被相続人の名前、生年月日、死亡した日時を記載するようにしましょう。


2、相続人は誰か。

今回の相続で相続人になるのは誰なのか記載しましょう。相続人の続柄、氏名、生年月日を正確に記載していきます。


3、相続財産は何か。

今回の相続手続きの対象となる相続財産がどれだけあるのかを記載します。財産目録を作っている場合は、「別添、財産目録の通りである。」と記載して、遺産分割協議書の最後に綴じてしまってかまいません。


4、遺産の記載を正確に!

遺産分割協議書を作成する場合は、誰が見ても、どの財産のことが分かるように書くことが大切です。

作成した遺産分割協議書は、相続人のあいただけでの覚書ではありません。遺産分割協議書に基づいて、不動産登記手続き、銀行預金、郵便貯金の名義変更などを行っていくわけですから、役所の人や窓口の人でも分かるように書かなければなりません。

具体的には、

・土地や建物・・・所在、地番、地目、地積等を具体的に記載します。登記簿や固定資産税 納税通知書等を見ながら、正確に記載するようにしましょう。

(例)
1、土地
 所在 東京都千代田区九段南
 地番 1番1
 地目 宅地
 地積 200.34平方メートル

2、建物
 所在 上記同所3番地
 家屋番号 ○○番
 種類 居宅
 構造 木造瓦葺2階建
 床面積  1階 100.58平方メートル
       2階 68.58平方メートル

・銀行・郵便預金・・・口座番号まで正確に書いて特定できるようにします。銀行の人が分かるように書きましょう。

(例)
株式会社ゼット銀行千代田支店 総合口座通帳 普通預金 口座番号 1234567の全額


5、銀行預金・郵便貯金を分ける場合は代表で払い戻しを受ける人を決めよう

一つの銀行預金・郵便貯金を複数の相続人で分ける場合は、できれば、代表で払い戻しを受ける人を決めておいた方がいいです。
具体的には、「株式会社ゼット銀行千代田支店 総合口座通帳 普通預金 口座番号 1234567の預金については、○○が代表して払い戻しを受けた上で、各相続人に分配するものとする。」という記載があると便利です。
平日、銀行や郵便局にいける方を代表に選んでおくとよいでしょう。


6、遺産の記載漏れに対応するために

遺産分割協議が終わった後で、他にも財産があることが判明することもあります。そのような場合は、どうするかを決めておくとよいでしょう。
具体的には、「その他、当遺産分割協議書に記載のない一切の財産は○○が取得する。」と記載しておくとよいです。
もしも、記載がない場合は、他にも財産が見つかった場合には、改めて、遺産分割協議を行わなければならないので面倒です。


7、署名・実印の捺印

遺産分割協議書の本文は、ワープロ書きでかまいません。しかし、署名だけは、必ず、相続人全員が自署した上で、印鑑登録してある実印を捺印します。
そして、相続人全員の印鑑証明書を添付することで、遺産分割協議書が完成します。


8、相続人の数だけ遺産分割協議書を作っておこう

遺産分割協議書は、一つだけではだめです。基本的に相続人一人に一ついきわたるようにすることが基本です。
署名の欄だけ、空白にして、必要枚数をコピーした上で、全部の遺産分割協議書に、相続人全員で署名・実印の捺印を行い、相続人全員の印鑑証明書を添付するようにしましょう。したがって、印鑑証明書も、相続人の数だけ必要になります。
一人一つ持っていれば、相続人がそれぞれ自分が受け継ぐ相続財産について相続手続きをしやすくなります。


遺産分割の方法の決定

遺産分割協議で、誰がどれくらいもえらのが望ましいのかがわかったら、次に、実際の分け方を検討していきます。
実際に遺産を分割する方法としては以下の方法があります。

現物分割
家は配偶者、預金は長男などといったような誰がどの財産を取るか決める方法です。
複雑になりにくく一番、望ましい方法です。

代償分割
ある相続人が法定相続分以上の財産を取得するかわりに他の相続人に相続分以上部分を自分の金銭から支払う方法です。
例えば、遺産が土地や建物しかなく、長男がその家に住み続ける必要がある場合、代わりに、弟たちに金銭を分けるというようなやり方になります。

換価分割
相続財産を全て売却してお金に換えて、それを分割する方法です。
例えば、一人暮らしの母親が死亡し、子どもたちもそれぞれ、持ち家があり、他の人が住む予定がない場合は、一切売却して、代金を分け合うということが行われます。

共有分割
土地を分筆したりして別々に相続するのでは無く、共同名義にして共有という形で持分で分けておく方法です。
ただし、固定資産税を誰が払うのか、次の代になったらどうするのかということを考えると、あまり好ましい方法ではありません。

遺産分割協議


相続人と相続財産が確定したら、次に、誰がどれだけもらうのか、相続人同士で話し合うことになります。

遺産分割協議と言われる話し合いです。

遺産分割協議で確認したいことは以下の点です。


1、法定相続ではどのような分け方になるのか。

遺産分割の基本は、法定相続です。民法の規定にのっとって、分けることが基本になります。

・子どもたちと配偶者が相続人
配偶者が2分の1、子どもたちが2分の1。
※配偶者が死亡している場合は子どもたちが全部相続。
※子どもが死亡している場合は孫が代襲相続。
※養子縁組したものがいれば、養子も子どもたちと同じようにもらう権利がある。

・父母と配偶者が相続人
配偶者が3分の2、父母が3分の1。
※配偶者が死亡している場合は父母が全部相続。

・兄弟姉妹たちと配偶者が相続人
配偶者が4分の3、兄弟姉妹たちが4分の1。
※配偶者が死亡している場合は兄弟姉妹たちが全部相続。


2、被相続人から生前にたくさんのお金をもらっている人はいないかどうか確認。

相続人の中に、被相続人から生前に事業資金や結婚資金、学費等等で贈与をされたり、または遺贈をされた相続人がいる場合があります。このような生前贈与や遺贈を受けた人を特別受益者と言います。
特別受益者と、そのほかの相続人が同等の相続を受けると不公平です。当然、もらった分は差し引いて分ける必要があります。

例えば、甲野太郎の相続財産が5000万円あったとします。

相続人は、妻甲野花子、子の甲野小太郎、甲野小次郎、甲野小三郎としましよう。
そのうち、甲野小太郎が、甲野太郎から1000万円の贈与を受けていたとします。

この場合は、相続財産が5000万円+1000万円=6000万円あったとして計算します。
その6000万円のうち、半分の3000万円を妻甲野花子が相続。
残りの3000万円を3人の子供たちで相続するという形になります。



その上で、甲野小太郎が贈与されている1000万円分を差し引くことになりますから、結果として、甲野小太郎の相続分は0円と計算することになります。


3、被相続人のために貢献した人がいないかどうか。

相続人の中に、被相続人の財産を維持、形成するうえで、特に貢献した者がいる事があります。
または被相続人の療養看護、あるいは老後の世話にとくによく努めた者がいる場合があります。
このような相続人についてはその貢献度を考慮して、他の相続人より相続分を多くすることが望ましいです。民法では、寄与分と呼んでいます。

例えば、
被相続人に自分の財産を給付した
被相続人の看護を長年にわたって行った
被相続人の医療費を立替払いした
被相続人の事業に無償で奉仕した

等が上げられます。

なお、妻が家事を一生懸命やったというのは、寄与分ではありません。家事をしたことの対価は法定相続で多めにもらえることに含まれています。


4、未成年者がいる場合
相続人のうちに未成年者がいる場合には、その未成年者は単独では法律行為をすることができないので、法定代理人(親権者)が協議に参加しますが、その法定代理人も共同相続人であるときは、利益が相反することとなるので、家庭裁判所で特別代理人の選任を受けて、その特別代理人が未成年者に代わって遺産の分割協議を行い、押印する必要があります。

<特別代理人の選任に必要な手続き>

・申立てに必要な書類
申立書1通 (特別代理人選任の申立書PDF)
申立人(親権者),子の戸籍謄本各1通
特別代理人候補者の戸籍謄本,住民票各1通
利益相反行為に関する書面(遺産分割協議書の案(遺産分割協議の場合),金銭消費貸借,抵当権設定契約書等の案,不動産登記簿謄本(抵当権設定の場合)など
※事案によっては,このほかの資料の提出をお願いすることがあります。

・申立てに必要な費用
子1人につき収入印紙800円
連絡用の郵便切手(申立てされる家庭裁判所へ確認してください。)

・特別代理人の候補者としては、行政書士などの専門家を選任するのが望ましいでしょう。行政書士等の専門家は守秘義務があるため、相続財産のことについて口外する心配がありません。



相続財産の確定


相続人が確定したら次に、相続財産を確定する作業を行います。

生前に準備している方であれば、どこにどれだけの財産があるのかは家族に伝えてあると思いますが、念のため、整理してみるようにしましょう。

・土地
・建物
・銀行預金、郵便貯金
・株式、証券
・価値のある美術品
など、漏れのないように整理していきます。

できれば、目録のようなものを作るといいでしょう。遺産分割協議書に添付できるように丁寧にまとめるといいと思います。



<遺産の整理で気をつけたいこと>

1、借金の有無の確認。

第一に考えたいことは、借金がないかどうかの確認です。督促状だとか、借用書だとか、金銭消費貸借契約書などがないかどうかよく確認しましょう。

遺産よりも借金の方が多いようであれば、早めに相続放棄の手続きをとることを考えましょう。


2、へそくり等の隠し財産の有無

へそくり等があることも無きにしも非ず。しっかりと、部屋の中を整理して、へそくりがないかどうか確かめましょう。たまに、数百万もの貯金が入った通帳が見つかったりすることもあるかもしれません。
本人も忘れているということもあるかもしれません。

額の裏、書棚の裏、本の中、小物入れの中など・・・、隅から隅まで調べるようにしましょう。


3、もしも遺産分割の後で財産が見つかったら・・・

遺産分割のときは、見つからなかったけど、後で探したら、見つかったという場合、また、遺産分割しなければならないのでしょうか?

あまりに多額の金額であれば、もう一度分け合うのが望ましいかもしれません。小額であれば、見つけた人がもらってしまってもよいかもしれません。

ただ、こうした事態に備えて、遺産分割協議書には、

「その他、当遺産分割協議書に記載のない一切の財産は○○が取得する。」

という文言を入れておくことが望ましいです。

こうすることで、誰がもらうかで揉めることはなくなるはずです。






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